週刊少年マガジン
 これまでもマンガ投稿サイトについての考察をしてきましたが、今回取り上げるのは週刊少年マガジンがやっているマンガ投稿サイト『マガジンデビュー』です。

 といっても、講談社ではデイスネオもやっておりそこに週刊少年マガジンの編集者も参加しているので、全部そちらで対応した方が投稿者にとっても二度手間にならずにいいと思うんですが・・・

 システム自体もデイズネオと似ているというか、ほぼ一緒ですね。
 少々違うのは一人の担当希望が来るとそれからの一定期間が「担当希望申請受付期間」になり、その期間が終了した時点で担当希望者が一人だった場合はその人が担当になるシステムのようです・・・・
 
 ・・・・ってアレ!?・・・・

 作家側は拒否する権利ないんですね・・・・
 
 デイズネオであれば受諾しなければそのまま『担当希望者募集中』を継続出来るのですが、マガジンデビューは自動的に決定になるようで・・・

 そういう意味で言うと「作家と編集者のマッチングサイト」とは若干違うような気がしないでもないですね・・・・


 また、投稿するにあたっては年齢(生まれ年)や性別なども入力しないといけないようで・・・ 
 他の漫画投稿サイトに比べて若干記入すべき個人情報が多い気も・・・

 一応全作品に編集者からのコメントが来るようですが、そもそも週刊少年マガジンの月例賞って応募者全てに批評コメントを返してたような・・・
 となると、この『マガジンデビュー』への投稿ってただ単に週刊少年マガジンの新人賞に投稿するのとほとんど変わらない気もしますね・・・・(苦笑)

 デイズネオのように一度の投稿で複数の編集部の編集者に見てもらうチャンスがあるわけでもありませんし、ジャンプルーキーのように一般読者も多い投稿サイトというわけでもないようですしねぇ・・・

 というわけで、『マガジンデビュー』についての結論ですが、個人的には正直微妙ですかね・・・
 サイト名通り「とにかく週刊少年マガジンでデビューしたい!!」という人であれば良い選択だと思いますが、それ以外であれば他の投稿サイトでいいかなという気がします。

 「すべての作品に週刊少年マガジン編集部の編集者からコメントがつきます!」ということがひとつの売りのようですが、前述したようにそれが欲しければ月例賞に投稿すればいい話ですし、わざわざ自分以外の人にも批評コメントを晒される(?)必要性もないように自分は思います。

 それに、以前も当ブログで書いた思いますが「全作品にコメントします」ということは「その作品を評価してなくてもコメントをする」ということなわけで・・・
 その場合は結局粗探し的な批評に終始するというか、「より面白くするにはどうすればいいのか」という批評ではなく「ただただ欠点を挙げるだけ」な批評になっちゃうんですよね。
 そうなると結果的に、いたずらにモチベーションだけを削られていくことになります

 「面白さを創る」ということと「欠点を無くす」ということはイコールではないので、そういった非生産性な批評はデメリットの方が大きいです。

 「コメントをくれる(批評をしてくれる)」ということが必ずしも描き手に取ってプラスかと言えばそうとは限らないということですね。

 最低限、自分の作品をそれなりにでも評価してくれる人からの批評でない限り貰わない方がいいことさえありますし・・・
マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド ストーリー構成編


   これまでの漫画投稿サイトの考察記事↓   
「マンガ家デビューに1番近いマンガ投稿サイトはどれだ!?」漫画新人賞を獲る方法を考える58
「『あしたのヤングジャンプ』への投稿でマンガ家になれるか?」漫画新人賞を獲る方法を考える57
「投稿サイト『マンガボックスインディーズ』って実際どうなの?」漫画新人賞を獲る方法を考える54
「結局、『デイズネオ』はマンガ家志望にとって価値のある投稿サイトなのか!?(まとめ編)」漫画新人賞を獲る方法を考える53